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【FFTCG】リミットブレイク雑感

新ルール、解禁―

 

Opusシリーズ以降、新たなギミックやキーワードが追加されることはあったものの、

ここまで大きな変化ははじめてのことです。

 

みなさん、リミットブレイク(以下『LB』と表記)使っていますか?

今回は、LBについて、たまごまんなりの見解を述べていきたいと思います。

 

 

●再現性について

 

LBに関して最も大きな点はここです。

当たり前ですが、特定の状況に対して上手く処理できるカードがあったとしても、

手札に無ければ意味がありません。

『【1-107L】シャントットが引けていれば…』みたいな経験は誰にもあると思います。

 

LBはゲーム開始後からずっと使うことができ、ゲーム中確実に使うことができます。

これがどういうことかと言うと、LBのカードで処理できる状況は苦にならない

ということになります。

 

具体的な例を挙げていきます。

最もわかりやすいのは【22-120H】クラウドです。

これがLBデッキに存在するだけで、3CP以下のフォワードは確実に対処できます。

例えば火雷13の典型的なスタートである【19-129S】ヴァニラ【19-137S】ホープ

盤面に対して、手札消費2枚で【19-129S】ヴァニラを処理した上にパワー8000の

ブロッカーを立てる、という動きは最低限担保できるのです。

 

これは中々強力で、【11-134S】ドン・コルネオや【11-136S】クラウドのように、

動き出すと厄介極まりないカードが初手で出てきても確実に対処することができます。

2CPのフォワードはカード2枚分の価値がある(2CPで1枚、そのカードで1枚)ので、

手札消費2枚で対処しても、残った【22-120H】クラウド分得しています。

 

3CP以下のシステムフォワード(場に残ると仕事をし続けるフォワード)は、

よく見かけるものでも【15-119L】ポロム、【15-083L】リディア、

【19-102L】レフィア、【13-125R】ユウヅキ、【19-108L】ジタン、

【21-081L】アーヴァイン、【18-107L】アクスター等、挙げるとキリがありません。

これらが出てきても対処できるという安心感は今までになかったものです。

 

反対に言えば、雷属性相手には前述のような3CP以下のフォワードは

むやみに出せなくなってしまいます。【15-083L】リディアのように、

3CP以下のカードがキーカードであるデッキには手痛い登場です。

この辺は、対戦時はもちろん、デッキ構築の段階から意識することになるでしょう。

 

『対戦相手は確実に〇〇を使える』というのは他のLBカードにも当てはまります。

例えば、パワー8000のフォワードに火属性から9000ダメージが飛んできたとします。

これに対応してパワーを上昇させてフォワードを生き残らせる戦術はよくありますが、

多少のパワー上昇であれば【22-112R】ザックスで討ち取られてしまいます。

これは相手が火属性である以上、ほぼ確実にLBデッキに入っていることになるので、

その辺を加味したプレイングをする必要があります。

 

土属性相手は【22-118H】シャントットがいるので特に顕著です。

調子に乗ってフォワードやモンスターを並べすぎると、すべて対処されてしまいます。

氷属性相手は【22-114H】ヴィクトラを意識する必要があります。

手札を2枚以下にしない、パワー7000のフォワードを無防備に出さない、

などを考えると良いでしょう。

 

 

 

 

●新たな駆け引きについて

 

先述のようにLBは再現性が高く、特にまだ種類が少ない22弾環境では、

対戦相手のデッキの属性から、LBデッキの内容が予想できるため、

何が使われるのかがわかりやすい状況です。

 

例を挙げていきます。

自分は風単で、盤面にはバックアップが5枚とモンスターが2枚います。

ここで対戦相手は手札を多数使用し、フォワードを一気に展開してきました。

パワーの最大値は9000ですが8000のフォワードも複数います。

対戦相手は手札2枚とバックアップ1枚を起こした状態でターン終了。

この時に何を考えるべきでしょうか。

 

キャラクターを1体追加し、LBデッキから【22-116L】エースをキャストすれば、

対戦相手の場全体に9000ダメージで盤面を返せます。

しかし、対戦相手もこちらのLBデッキに【22-116L】エースがいることは

織り込み済みのはずです。ということは、【12-002H】アマテラス等、

【22-116L】エースの能力に何らかのアクションができると考えるのが自然でしょう。

 

 

もちろん、その裏をかいてブラフである可能性もありますが、

特筆すべきはこのような駆け引きが行われるようになる、といった点です。

『対戦相手もこちらのLBデッキの内容は把握しており、

その上でのプレイングをしている』という思考が大事になってきます。

これは相手の手札を読むためのファクターが一つ増えたといえます。

 

こちらが雷属性で、3CP以下のフォワード(=【22-120H】クラウドで対処できる)を

出してきた ⇒ 本命の3CP以下のフォワードが後続に控えている可能性が高い

 

こちらが風属性や土属性でキャラクターが揃っている(=【22-116L】エースや

【22-118H】シャントットが使える状況)なのに、フォワードを複数展開してきた

⇒オートアビリティを打ち消す方法等、フォワードを守る手段を持っているか、

 全除去されてもリカバリーできる後続を準備している可能性が高い

 

こんな感じで相手の手札をある程度予測していきましょう。

 

 

 

●属性の選択

LBは登場したばかりであり、光闇以外の各属性に2種と、闇属性に1種あるのみです。

したがって、どうしても属性間でLBの強さにばらつきが生じてしまいます。

個人的なLBの強さランクは風<土<火<氷<雷<水と感じています。

雷属性は【22-120H】クラウドが非常に強力です。

風属性のLBは構築段階からデッキ内容をある程度決めないと使いにくい2種ですが、

【22-120H】クラウドは構築に制約無く使えますし、しかも能力がかなり強いです。

 

LBはコストパフォーマンスが良いので、強く使えるデッキとそうでないデッキでは

明確に差が生まれてしまいます。デッキ選択の段階でこの辺は意識したいところです。

 

 

●カラータッチがしやすい

例えば、【21-010H】タイヴァスや【12-017H】マギサを使ったデッキでは、

基本は火属性であるものの、【18-107L】アクスターや【13-125R】ユウヅキなど、

それぞれの能力で出すことができる他属性のカードが採用されています。

 

今までは、これらのカードを出すためのカードが無い時に引いてしまうと、

手札で腐ってしまうことが多く、ある程度採用枚数を抑える必要がありましたが、

LBの登場により、これらを引いてしまっても無駄にならなくなりました。

 

例えば【12-017H】マギサデッキでは【18-107L】アクスターから氷コストを捻出し、

【22-114H】ヴィクトラを出すことで、【12-017H】マギサに7000ダメージを

与えることができ、更なるフォワード展開に繋げることができます。

 

他にも夢の三兄弟で【19-079H】スエーニョを【19-016H】レーヴから出すことのみ

想定されている場合でも、【19-079H】スエーニョを引いたときに

【22-120H】クラウド等の強力なLBを使用することができ、腐りにくくなりました。

 

 

そして、【11-072R】デシや各種モーグリのように、他属性のCPを生むカードは、

これまで以上に有用になります。土単なのにLBから【22-122L】ティーダが出てくる

なんてこともあり得るわけです。

 

これまでは事故率を想定して抑えがちだったタッチカラーも、

このような事情から多めに採用できるようになるかもしれません。

 

 

●各LBの評価

ここからはそれぞれのLBについて使い道などを言及していきます。

使い方やLBデッキを選択する際の参考になれば嬉しいです。

 

【22-112R】ザックス

3000ダメージは物足りなく感じるかもしれませんが、火力除去の課題である

討ち漏らしをある程度解決してくれるので、LBコストが1であることも相まって

比較的使いやすい部類ではないかと思います。

ジョブもソルジャーで、カテゴリもⅦと、シナジーがあるカードですので、

思うよりも用途は広いかなと思います。

例えば【11-136S】クラウドが動ける状態であれば、【22-112R】ザックスはデッキ内の

好きな4CPフォワードに変換できます。出てくる4CPが【11-136S】クラウド

アクティブにするカードだと、再度【22-112R】ザックスをキャストして、

更なる展開もできるので、面白い使い方の一つになるのではないでしょうか。

 

 

【22-113L】モント・リオニス

【19-002L】エースや【18-008H】2ヘッドドラゴンのように火単向きのカードは

少しずつ追加されてきており、前環境でも名人戦九州地区予選で結果を残す等、

火単を組む地盤は整っているように感じます。

肝心の能力ですが、3CPは能力との相性がいい【12-004R】アルフィノ、

多属性の【18-111L】バッシュや【19-124L】ヤ・シュトラが、

5CPは更なるフォワードの展開に繋げることができる【21-010H】タイヴァスや、

盤面除去を行える【22-005R】イグニシオ等、強力なカードを対象にでき、

【22-113L】モント・リオニスに支払ったリソースを回収しやすいので強力です。

惜しむらくは、【12-002H】アマテラスでも【9-068H】ドラゴンでも止まるため、

バックアップが5枚揃ったタイミングだと警戒されやすいところでしょうか。

同じくLBの【22-122L】ティーダがバックアップを減らしてくる点も向かい風です。

火単専用カードというところもあり、最終的な評価は火単の強さ次第になりそうです。

  

 

 

【22-114H】ヴィクトラ

条件はあるものの、盤面に干渉できるLBです。

手札2枚以下という条件も、氷属性を使っていれば達成は割と容易でしょう。

ダメージ除去なので回避されやすい点は【22-120H】クラウドに劣りますが、

こちらはパワー10000のアタッカーにもなり得る点が評価できます。

竜騎士というジョブを活かすこともできますが、竜騎士サポートは雷属性と風属性に

固まっており、竜騎士デッキに組み込むのは難しそうです。

氷雷で組む時にバックアップの竜騎士と【14-092C】竜騎士を採用する選択肢がある、

くらいはあるかもしれませんね。

よく見ると太ももだったり露出だったり刺さる人には刺さりそうな見た目ですね

 

 

【22-115R】サージェス

LB1の中では最も使いやすい部類です。

野放しにしておくとマズいフォワードを凍結で一時的に止める使い方が主ですが、

ダル能力を使って氷属性にありがちなダル状態しか対象にできない能力を

サポートできたり、単に攻撃を通すのに使ったりと、なかなかに便利です。

出た瞬間に仕事しているのと、コスパが良いので【22-120H】クラウド

除去されてもあまり痛くない点も評価できます。

優秀なサポートカード、といったところでしょうか。

 

 

【22-116L】エース

風単専用カード。出たときに仕事して、残るとアド源になるのは一見強力ですが、

十分な火力を出すにはある程度キャラクターを展開しなければならず、

風単ではそれだけのキャラクターが揃っていれば十分強力な動きができてしまうため、

使っていて出す場面はあまりなかったです。

どちらかというと、バイキングや騎士のようにパワー5000までのフォワードが

並ぶデッキに対して、序盤のスイープとして使用する方がいいかもしれません。

 

 

【22-117R】ユーリィ

出てくるチェリンカが弱めなので現状は微妙。

【18-119C】チェリンカが採用できるデッキなら、

厄介なモンスターをLBで処理できるようになるのでその点は優秀。

でも風属性は【19-035R】アレキサンダーがあるので、デッキ構築を縛ってまで

モンスター破壊を用意するべきかは疑問です。

【22-046R】チェリンカと併用すれば、LB唯一のヘイスト持ちとして運用できます。

【20-048R】スティルツキンがあれば低めのパワーも補えますし、

2CPのカードをデッキから出すので4CP分の仕事をしているにもかかわらず、

本人は実質3CP(LBのカードは手札から出るわけではないので、消費しない手札1枚分の

2CPをコストから引く計算)なので、コスパはLB内でも最上位クラスです。

【20-048R】スティルツキン込みでバックアップが5枚並んでいると、

パワー10000のヘイストですから、相当な強さになります。

ただ本当に出てくるチェリンカが弱めなんですよね。そこだけがネックです。

  

 

 

【22-118H】シャントット

LB7とはいえ、リセット手段としてはモンスターも巻き込むことができるので有用。

名前がシャントットですが、リセット後にすぐ【1-107L】シャントット

出したいということもあまり無いでしょうし、意外と気にならないように思います。

ただ、【11-072R】デシや【6-084L】レオから他属性のLBを使える土において

LB7を使い切ってしまうのは少し勿体ないような気もします。

結構コストが重く見えますが、実質7CPで9000のフォワードが残るので、

見た目よりコスパはいいです。コスト的に土単での運用が主になりそうです。

 

 

【22-119R】マート

殴ることでブロッカーが減る懸念を払拭してくれます。

つまり盤面がある程度整っている場面で強いです。

土属性には【21-064L】イングズや【19-058R】ジェノバ・SYNTHESISのように、

パワーが大きくてブロッカーとしても優秀なカードが多く、シナジーが見込めます。

他にも、【19-102L】レフィアや【20-104R】ラムザのような、

フォワードをダルにして発動する能力を構えるために使うことも考えられます。

  

 

 

【22-120H】クラウド

LB最強の一角。LB3でも良いくらい強いです。

ある程度強いだろうとは思ってましたが、使ってみるとその倍くらいは強かったです。

その安心感は先述の通りですが、偶数コストなので2アクション目として使いやすく、

能力的に手札2枚から出しても損しにくいです。

その分使いどころは慎重に、できればシステムフォワードに当てたいところ。

スペシャルアビリティを使う場合はデッキにある程度の雷属性が必要になります。

弾となる【カード名:クラウド】としては、雷属性に【20-105C】リーブや

【20-096C】ジョニーのようなサーチ先があり、

盤面に残されにくい【14-065L】クラウドが最有力候補だと思います。

 

 

【22-121R】ライトニング

強いんですけど、実際使ってみると【22-120H】クラウドが強すぎて、

LB2を勿体なく感じてしまいました。こっちを使うと【22-120H】クラウド

1回しか使えないですからね。

各種除去召喚獣を回収してそのまま使えるので、ブレイクゾーンに召喚獣

確保できていれば実質的に除去として運用できます。

ただ3CP以下を除去するなら【22-120H】クラウドでいいといった感じなので、

既に【22-120H】クラウドが場に出ている時に出すことになりそうです。

 

 

【22-122L】ティーダ

追加効果使えるととんでもないのリソース差を付けることができるので、

こいつを使うためのデッキを組む価値があるくらいには強いです。

8体のフォワードとバックアップに属性指定はないので、

【21-121L】ウォーリアオブライトや【21-010H】タイヴァス等、

1枚から複数展開できるカードとは相性が良いです。

追加コストを支払うための水属性はある程度採用する必要がありますが、

水単でなくとも運用可能なのも◎。

専用デッキを組んでもいいですが、コイツ以外の7体は意外と揃うので、

水絡みだと結構簡単に使えちゃいます。

【22-113L】モント・リオニスの条件と比較すると、相当緩い条件です。

【22-106R】ユウナはほぼこのカードとのシナジーを想定したカードでしょう。

召喚獣が強い土水で【19-068R】リディアからサーチできる形での運用が見込めます。

 

 

 

【22-123R】レオ

暇な時に出せるLBとしてとても優秀です。

盤面6枚から【22-122L】ティーダにそのまま繋げることもできます。

この辺のLB同士が噛み合っている点も、水属性LBが強い理由になっています。

水属性の中にはそのターン引いたカード枚数を参照するカードもあるので、

その辺りともシナジーを組んでも面白いかも。

【12-110L】ネオエクスデスのようなカードを序盤に出されても、

コイツで生贄を確保しつつ、対処できるカードを待ったり盤面を整えたりできます。

 

 

【22-124H】リレリルラ

どのデッキのLBにもとりあえず採用できます。

スタッツ、能力どちらもまぁまぁくらいの感覚なので、

これを出すより強い動きができない時って基本負けてそうですが、

相手がフォワードを出さないと動けないような除去系デッキなんかは

繋ぎで出すこともあると思います。

あとは闇属性かつLB1でゲーム中何回も出せることを活かして【19-105H】アークや

【3-147L】戒律王ゾディアークに繋げる使い道があります。

【12-021R】永遠の闇はちょっとやり過ぎか。

  

 

 

●おわりに

 

以上、今回は新たな要素であるLBについて僕が思うところを書いてみました。

実際使ってみると、もうLBの無かった頃は物足りなく感じます。

今後の追加カードにも注目していきたいですね。

 

それでは今回はこの辺で。皆さん、良きFFTCGライフを!