どうも、怨霊・物の怪困ったときはドーマン・セーマン・たまごまんです。
(ネタが古い)
さて、MASTERS2022が、毎度始まりの地である千葉でスタートを切りましたね。
第17弾『反撃の雄たけび』環境のスタンダードもどうなるか気になるところですが、
今回は復活したフォーマット『L3』について考察したいと思います。
MASTERSだと現状西は神戸、東は横浜とL3での開催が予定されています。
前環境までの『L6』とは使えるカードの幅が単純に半分であるため、
デッキの相対的なパワーは控えめになるように感じます。
【12-002H】アマテラスや【9-068H】ドラゴンのような強力なアンチカードが
リーガルでない環境、どのようなデッキが活躍するのでしょうか。
私なりの見解を記していこうと思います。
◎デッキのキーカードから考える『L3』
というわけで、『L3』にどのようなデッキが出てくるのか考えてみました。
15弾『クリスタルの支配者』から17弾『反撃の雄たけび』のカードの中で、
デッキの核、すなわちキーカードになりうるカードは、L3構築で輝く可能性が
非常に高いと言えます。もちろん相性のいいカードの数も大事になるので、
『デッキのキーカード』をピックアップし、『そのデッキに入るカード』を
探していくことでそのデッキの強さを想定してみました。
① モールズの夜会 デッキのキーカード:【16-080H】マダム・エーデル
『光の使者』環境のスタンダードで猛威を振るった『モールズの夜会』デッキ。
デッキのキーカードすべてが『光の使者』収録であるため、L3でも戦えると思います。
ただし一方で、【16-065C】アンバーが禁止カードに指定されているため、
デッキを安定させるための工夫が必要になってきます。
結局のところ【16-075R】シンジュがいるかいないかで【16-003C】エルビスを含む
他の『モールズの夜会』の出しやすさが段違いなので、【16-075R】シンジュを
サーチする動きが【16-065C】アンバー以外のカードで必要になってきます。
【16-075R】シンジュをサーチできるカードには【16-122R】マーシュが有力で、
水属性であるので最悪【16-121R】べスビアのコストとしても使うことができます。
スタンダードでもそうですが、『モールズの夜会』デッキはチューニングが多様で
他の強力なカードと組み合わせやすいのが大きな強みです。
【11-072R】デシがないので【16-133S】ブラスカの"マスター召喚"を使う構成は
少し難しいかもしれませんが、【16-070L】麒麟と各種四神を入れてみたり、
【16-051L】セシルで展開力を強めることもできます。
【16-065C】アンバーはありませんが、強いデッキの一つになるのでは、と思います。
② 王の剣 デッキのキーカード:【15-094L】ニックス
【12-122L】レギスや【11-069H】シドニー等、必要なパーツが無いものの、
非常に強力な【16-093R】ノクティスが使えるのが強みです。
『王の剣』のカードは【15-094L】ニックス以外には【15-086R】アクシス、
【15-092C】ソニト、【15-093R】トレッド、【15-098C】ペルナの四種がおり、
能力を使うための最低限は確保できていると感じます。
特にこれらのカードは自発的にブレイクゾーンに置くことができるので、
【16-093R】ノクティスの効果と非常に相性が良く、強力です。
デッキの重要なフォワードが【カテゴリ:ⅩⅤ】なので【15-125R】ルナフレーナを
強く使うこともできます。【15-094L】ニックスがアビリティ除去に強いこと、
パワーの大きさで負けにくいことから『モールズの夜会』デッキに強いため、
対抗として考えることができそうです。
加えて、【15-086R】アクシスのブレイクゾーンを嵩増しする効果、
【15-094L】ニックスのブレイクゾーンの『王の剣』を除外する効果が
【17-091L】エクスデスと相性が良く、噛み合えば3~4ターン目には
20枚除外の条件を達成した【17-091L】エクスデスを出すこともできると思います。
スタンダードと違い【13-054C】いにしえの淑女等によるコスト軽減はないものの、
非常に強力な動きであることは間違いないでしょう。
同じくブレイクゾーンを嵩増しできる【PR-110】ライトニングも面白いです。
③ 黒のワルツ デッキのキーカード:【16-088L】黒のワルツ3号
こちらは先に紹介した二つと異なり、デッキの必須パーツがほぼリーガル内です。
黒のワルツ1~3号以外の黒魔導士には強力な【15-084L】ロベルアクベルもあり、
【16-095H】ビビを絡めて使いまわすことで息切れせずに盤面除去を繰り返せるので、
ビートダウン戦略に対して非常に強く出ることができます。
ワルツの『手札から捨てたとき』の効果を使うためのカードとして有力なのが
【17-098R】シスネです。【17-098R】シスネ自身の効果とワルツの効果を合わせて
複合ダメージでパワーの大きいフォワードの除去も狙うことができます。
【ジョブ:タークス】と組み合わせても面白いかもしれませんね。
ただし一方で、盤面の除去がアビリティによるものが中心になるため、
『王の剣』デッキとは相性があまりよくないです。【16-095H】ビビの回収ギミックも
【17-091L】エクスデスで阻害されてしまうので、召喚獣による除去を確保したり、
ブレイクゾーンだけに依存しないような構築を目指したいですね。
④ 反乱軍 デッキのキーカード:【15-005R】ガイ
反乱軍は『クリスタルの支配者』で登場したものの、悲しいことにスタンダードでは
あまり使われることがありませんでした。しかしながら、ギミックに必要なカードの
全てがL3リーガルで揃っており、『反撃の雄たけび』で登場した【17-128L】マリアが
これ以上ないくらいに好相性であることが追い風になっています。
【17-128L】マリアは【15-013L】フリオニール、【15-060R】レオンハルトと同様、
複合ジョブで『戦士』も『反乱軍』もどちらも有しており、【15-005R】ガイの能力、
【15-019C】ヨーゼフのサーチ、どちらにも対応しています。
加えて2cpバックアップをフォワード化することでパワー10000を容易に作れることと、
フォワード化したバックアップはそのターンに出したのでない限りはそのまま
アタックすることができることから、【15-060R】レオンハルトの能力によるドローが
狙いやすいです。一方で【15-057R】マリアも強力なカードであるため、
デッキの枠と相談して両方採用してもいいかもしれません。
反乱軍デッキの強みはなんといっても、【15-005R】ガイと【15-019C】ヨーゼフの
二種類のサーチによる安定性です。どちらかを引ければ【15-060R】レオンハルトを
絡めた戦略が取りやすく、再現性が高いデッキとなっています。
また、火属性と風属性の組み合わせは相性がいいカードが多いのも特徴です。
【16-135S】ルールーと【15-014H】ブリュンヒルデのコンボは単純ながらも
強力かつ狙いやすいので、反乱軍デッキには是非採用したいところですね。
⑤ クリスタル デッキのキーカード:【17-113L】グラセラ・ウェズエット
先に紹介した【15-084L】ロベルアクベルや【15-013L】フリオニールもクリスタルを
使ったカードですが、こちらは【17-113L】グラセラ・ウェズエットを核に据えて
クリスタルを得るカード、クリスタルを使うカードを数多く採用するデッキです。
単に【17-113L】グラセラ・ウェズエットと【17-092R】オーのコンボも強いですが、
【17-129H】ヴィネラ・フェネスを強く使うことができるので、
例えば【16-011L】スコールなどと組み合わせて全体除去を狙う構築も面白いです。
クリスタルギミックはちょうど15弾の『クリスタルの支配者』で登場し、
特に17弾で強化されたものなので、L3構築であってもほぼ最大限にその力を
発揮することができます。
氷属性と組むのであれば【16-023H】アグリアスでクリスタルを供給できますし、
風属性と組めば【17-045R】ガーガスや【17-052H】ダリオ・ホルンのように
【17-113L】グラセラ・ウェズエットの能力で使用できるスペシャルアビリティに
強力なものが揃っています。【15-048L】カインが使えるのも強みですね。
⑥ マスター召喚 デッキのキーカード:【16-133S】ブラスカ
召喚獣の種類が少ないのでスタンダードのように火単で組むことは難しいですが、
マスター召喚を狙った構築は可能であり、通常の召喚も強力なので組めるデッキです。
【11-072R】デシや【1-107L】シャントットはいませんが、【15-056R】フィロが
いるので水属性のCPを供給でき、火と風を中心とした構築が可能です。
火属性では【16-001R】ヴァンが【ジョブ:空賊】なので【15-056R】フィロの効果で
水属性でも風属性でもCPを生み出すことができるようになります。
召喚獣は【15-014H】ブリュンヒルデのほか、【17-014R】バハムート、
【15-043R/8-046R】アレキサンダーが候補に入ってきます。
ダメージ除去とブレイク除去で分散できてるので、ダメージ軽減効果と
『ブレイクされない』効果に合わせて除去の手段を変えることができます。
ただ、スタンダードと異なり【16-133S】ブラスカを回収する手段がほぼ無いので、
慎重に使う必要があります。また、【16-133S】ブラスカに除去を頼ってしまうと
対処されたときに困るので、【16-133S】ブラスカ以外のギミックも加えたいですね。
番外編 ~L3の注目カード~
デッキのキーカードを中心に環境デッキの想定をしていますが、
中にはデッキの核にはならないものの、強力な動きをするカードが存在します。
色が合えば採用しやすいことから、目にする可能性も高いと思うので、
メモ代わりにいくつか紹介していこうと思います。
・【17-096H】黒衣の男
生き残ると毎ターン召喚獣が飛んでくるので、素早く対処したいカード。
しかしながら5cp9000を上手に除去できるカードはL3では乏しいので、
召喚獣が確保できている雷系のデッキに是非採用したいカードです。
個人的には【15-120H】マインドフレアを使いまわす動きが面白いと思います。
・【17-130L】皇帝
『ダメージ耐性を持つ実質1cp/9000しかもブレイブ』なスタッツお化け。
【15-027R】皇帝と能力がかみ合ってるので6枚採用するだけでスムーズな運用が可能。
バウンスとブレイク効果には無力ではあるものの、L3ではそんなに枚数が無いので
出てくるとすごく厄介に感じると思います。頑張って対処しても実質1cpですしね。
・【17-090R】イクシオン
この環境のカギを握るような気がしています。L3の強力なカードは2cp帯に多いです。
【16-133S】ブラスカ、【16-048H】ジタン、【17-129H】ヴィネラ・フェネス、
そして次に紹介するデッキには致命的に刺さります。
【15-090H】オーディンも強力ですが、こちらは厄介なフォワードを纏めて対処でき、
コストも軽いのでデッキにねじ込みやすいです。
雷属性のデッキを見かけたら【17-090R】イクシオンは意識した方がよさそうです。
では、デッキ紹介に戻りましょう。
⑦ 召喚コントロール デッキのキーカード:【17-137S】リディア
【17-090R】イクシオンを意識する必要はあるものの、L3には【カテゴリ:Ⅳ】の
カードが豊富にあるので、カウンターを稼ぐことには困りません。
【17-049C】シド・ポレンディーナがいるのでサーチも可能です。
召喚獣デッキなので【16-133S】ブラスカや【16-123L】メイアと組み合わせても良し、
【17-096H】黒衣の男でブレイクゾーンの召喚獣を使いまわしても良しですね。
問題は相性のいいカードの属性がバラバラなので、デッキ構築センスが問われます。
【17-137S】リディアも【16-123L】メイアも召喚獣の属性を無視できるので、
土水をベースで組んでタッチ色を追加していくのが理想でしょうか。
⑧ 魔道士見習い デッキのキーカード:【15-011L】パロム・【15-119L】ポロム
こちらも【17-090R】イクシオンというアンチカードが存在しますが、
それであっても2枚揃うととんでもなく強力なので使う価値があります。
【3-143C】レオノーラがいないので【17-049C】シド・ポレンディーナで
サポートしてやる必要があります。三色ですけどね。
『俺はサーチなんかなくても【15-011L】パロムと【15-119L】ポロムを手札に揃える
ことができる!』って人は別かもしれません。
もちろん、【17-137S】リディアと合わせて『パロポロリディア』をデッキにするのも
スタンダードと同じように可能です。三色ですけどね。
構築段階でこの2枚を安定して揃えることを意識しないのであれば、
【15-011L】パロムと相性のいいカード、【15-119L】ポロムと相性のいいカードを
それぞれ採用していくと、たとえ2枚が揃わなくとも強い動きを目指せます。
【17-120H】セーラ姫はものすごく相性のいいカードで、相手ターンに毎回1ドロー
できるばかりか、【15-119L】ポロムで能力を消してやればブロックも可能です。
【15-011L】パロムと【15-119L】ポロムはサポートカードでデッキの枠を取らないので
他のカード、特にカテゴリⅣのギミックと組み合わせてもいいと思います。
【17-139S】セシルはカテゴリⅣデッキで非常に強力です。
【16-050H】セオドアがいると【17-139S】セシルの能力を使用した後でも
アタックすることができますね。まぁ・・・三色なんですけどね!!!
⑨ FFⅥ火氷 デッキのキーカード:【17-002L】エドガー
【4-048L】ロックがいないのは痛いですが、それ以上に【12-002H】アマテラスや
【9-068H】ドラゴンがいないので、ほとんどリスク無しで【17-002L】エドガーを
出せる環境です。【カード名:マッシュ】も二種類いるので【17-017H】マッシュも
使いやすく、【カテゴリ:Ⅵ】のカードもそこそこあり良いデッキになると思います。
Sアビリティ持ちの【カテゴリ:Ⅵ】は【17-017H】マッシュ【17-030H】セッツァー、
【15-028H】ゴゴの三種だけですが、どれも強力なので十分運用できそうです。
パーティアタックと相性のいいカードをデッキに組み込むと、【15-036H】セリスの
能力が使いやすくなり、Sアビリティの弾を回収することで【17-002L】エドガーが
いなくとも、『オーラキャノン』や『銭投げ』を連発できます。
【15-128L】ノクティスや【16-015H】トゥモロ、【15-041L】ライトニングが
ヘイストやらパーティアタックやらで使いやすいのではないでしょうか。
構築で難しいのは【15-042R】ロックを使うかどうかです。
【15-036H】セリスのサーチ先はL3では【15-042R】ロックのみなのですが、
バックアップの【カテゴリ:Ⅵ】が無いこと、ヒット率を上げるには
【15-010R】バルガスや【15-021R】レオ将軍のような、そこまで強くない
フォワードを採用しなければならないことが難点です。
【15-036H】セリスは無難にハンデスで使うこともできますが・・・
この辺は回してみて考えるのがいいかもしれませんね。
⑩ タークス デッキのキーカード:ツォン
『反撃の雄たけび』で【17-042R】レジェンド・タークスと【17-098R】シスネが
追加されたことにより、【15-138S】レノや【15-137S】ルードの能力達成期待値が
大幅に上昇しました。L3では【11-088R】イリーナが使えませんが、強力です。
【15-136S】プレジデント神羅がいるのでサーチで安定させることもできます。
【15-135S】ツォンの存在がアグロプランを取りやすくしているので、
初手【15-136S】プレジデント神羅⇒【15-135S】ツォンと動いても強そうです。
氷雷で組むことになるので、【16-089H】ザックスを使うために氷属性の
【カテゴリ:Ⅶ】を入れておきたいところです。【16-024H】ヴィンセントは
タークスのアグロプランととても相性が良く、相手がタークスの序盤の動きを
対処するために必要なリソースを増やせるので、その後が戦いやすくなります。
とても強力なデッキですが、【15-135S】ツォンで【15-137S】ルードか
【15-138S】レノを引き当てることができなかった場合がイマイチなので、
少しギャンブル性の高いデッキと言えるかもしれません。
⑪ アバランチ デッキのキーカード:【15-139S】クラウド
タークスがいればアバランチもいる。ということで紹介します。
【14-121L】バレットが使えないものの、【15-133S】バレットも強力なカードですし、
アバランチのカードパワー自体がとても高いのでデッキとして成立すると思います。
【17-003C】エルフェが追加されたことでサーチによる安定性も担保できています。
【17-003C】エルフェは自発的にブレイクゾーンに置けるので、【15-133S】バレットの
起動条件も達成することができます。【17-003C】エルフェが場にいることで
各種アバランチのコストは1になりますが、どうしても除去したいカードがいる場合に
手段の一つとして選択肢ができるのは良いことです。
火属性と土属性がメインになるので、『モールズの夜会』と組み合わせて、
直前のMASTERS千葉で閣下さんが使用されていたような『ヤカランチ』にしてみても
強いかもしれませんね。
【17-003C】エルフェ以外にバックアップを圧迫しないギミックなので、
それなりに相性がいいと思います。
以上が、私が思いつく想定デッキです。
気付いたこととしては以下の3点でしょうか。
・意外と除去が強い。ただし召喚獣ではなくアビリティ除去がメイン。
・ブレイクゾーンが【17-091L】エクスデス、【17-076H】マトーヤ [I]以外に
邪魔されないので、【17-002L】エドガーやワルツ等の回収ギミックが強い。
・2cpのフォワードが本当に強い。一方で、王の剣や夜会、アバランチのように
2cpを使わないデッキも存在するので【17-090R】イクシオンの存在が面白い。
特に除去が強いのは意外でした。ビートダウン戦略を取るデッキは、
【16-133S】ブラスカ等のアビリティ除去をある程度意識したいですね。
まずは今週末に開催されるMASTERS神戸で答え合わせをしたいと思います。
それではみなさん、良いFFTCGライフを!