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【デッキ紹介】無限コンボ!デッキのカード全部引きたくない?

初めての方ははじめまして。

 

そうでない方、お久しぶりです。

 

たまごまんです。

 

昨日、名人戦名古屋予選に参加された皆さんはお疲れさまでした。

私は前日にはじめて握った3Cランペールで出た結果、プレイミスを連発して3-4でした。金沢までには練習しておこうと思います。

 

さて、今日はそんな不甲斐ない名人戦名古屋のレポートではなく、あるデッキを紹介しようと思います。

 

遡ること2週間前、まだ名古屋のデッキを決めていなかった私は、名人防衛がかかっているぱっつぁん氏に調整を依頼しました。ここまではいつも通りだったのですが、通話の後半で彼はデッキを作ると言い出したのです。曰く、「これまでにない画期的な無限コンボが判明した」とのこと。

 

私はどうせいつものオモチャだろうと鼻で笑いながらも、気になったので詳しく聞いてみることにしました。すると考案者は我々と同じアドバンテージ勢の田中一郎氏(偽名)だったのです。

 

氏はこれまで【4-089R】バレットと【8-071H】アンデッドセレブで盤面を一掃してみたり、賞金稼ぎストレートフラッシュを決めてみたりと数多くの実績を残しており、好きなカードは【8-025H】エンピレオという名古屋が誇るデッキビルダーの一人です。

 

彼が考案したのならそれはもう予想だにしないものに違いないと確信し、具体的な話を聞くことにしました。

 

まずキーカードは、OpusXで追加された、このカードでした。

 

3つの有用なアビリティを持っていますが、やはり中でも強烈なのは一番上の能力で、バックアップにカテゴリⅦが3種類いれば3cp分得することになります。3cpというのはカード1.5枚分ですから、そう考えると如何にこの能力が凄いかわかるでしょう。

 

さて、ぱっつぁん氏によればやはりコンボに使うのも一番上の能力とのこと。2cp以下のコストでエアリスをアクティブにできれば、1cp分浮くため無限にcpを生み出すことができるというのです。

 

しかし2cpのみでエアリスをアクティブにできるカードがあるでしょうか。いや、ありました。

 

そう、なんと今回紹介するコンボは2枚でできるのです。手順は以下の通り。

 

1.カテゴリⅦのバックアップを4枚並べる

幸いにして、土と風には名前被りを除けばカテゴリⅦのバックアップが6種類もあります。【8-140S】ゴドーを含めなければ残念ながら【7-073H】ゼザのアクティブ能力が使えないので、【8-140S】ゴドーのみ必須。あとは何でもいいです。

 

2.【10-046H】エアリスが能力を使える状態で、【7-073H】ゼザを場に出す。

さあいよいよループ開始です。この2枚が揃えば【10-046H】エアリスで【8-140S】ゴドーを含む3枚をアクティブにし、

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【7-073H】ゼザの能力で【10-046H】エアリスをアクティブにすると、

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【10-046H】エアリスの能力をもう一度使うことでバックアップ4枚が全部アクティブになります。

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ところが、もう一度【10-046H】エアリスをアクティブにするために(土)(風)が必要になるため、無限ループに使うことのできるコストは(土)(土)のみ。

ちなみにこれだけでも【7-073H】ゼザの能力でパワーを無限に上げることができます。

 

さて、次はこの状況からどう勝ちに繋げるかです。田中一郎氏とぱっつぁん氏はすでに答えに近づいていました。例えば雷cpがバックアップから生み出せれば、【7-073H】ゼザの能力でアクティブ状態のフォワードに無限に4000ダメージを飛ばすことができるようになります。

 

雷のバックアップにも【8-110R】レノや【9-098C】リーブなど、カテゴリⅦのバックアップが数種類いるので、3色にするのも選択肢の一つでしょう。しかし私がこの時ぱっつぁん氏から聞いたのは衝撃の一言でした。

 

「そこは田中氏、乗り越えたんですよ。このカードで。」

 

 

 

3.【6-084L】レオで雷cpを用意する。

これで相手の盤面を常に焼き切ることができ、しかも【10-046H】エアリスの能力も使い放題になるため、選ばれないしダメージを受けない、ということは3体が生き残り相手は【5-068L】ヤ・シュトラのような耐性を持ったカード以外常に焼かれてしまうという盤面を作ることができます。もう天才の一言です。

 

しかし、これで終わりではありませんでした。ここまでの説明はすべて、『バックアップが4枚』の時の話なのです。そう、バックアップが4枚だと無限に使えるcpは2cp区切りでしたが、5枚になることで3cpに増えるのです。

 

おわかりでしょうか。土同色のバックアップ3枚。同色です。

そう、このカードを使うことで凄いことになります。

 

バックアップが5枚あれば、なんと【7-128H】ユーリィが使い放題です。と、いうことは、【6-084L】レオがいなくとも無限に4000ダメージが飛ばせるのです。

 

さらには、無限にドローができるため、手札をcpにできるこのゲームでは無限にcpを生み出せ・・・

「無限など神のまやかし」の画像検索結果

「無限 山札の枚数」の画像検索結果

 

・・・ないのです。デッキの枚数以上にはcpを出すことができません。

が、ものは使い様。【7-128H】ユーリィのドロー能力で【6-084L】レオを引き込めば、【10-046H】エアリスの能力も使い放題な先ほどの盤面を作ることができます。

 

ちなみに、これは後から聞いた話なのですが、【6-084L】レオがいればバックアップ4枚でも土バック2枚と【7-128H】ユーリィで効果使用→【7-073H】ゼザで【7-128H】ユーリィアクティブが可能なのでコンボ成立します。

 

つまるところ、コンボに至るまでのルートが複数存在するということです。

 

 

さて、この話が終わった後、ぱっつぁん氏はデッキ構築を始めました。やはり名人というべきか、コンボをサポートする構成を次々に打ち出していきます。

 

【7-073H】ゼザや【10-046H】エアリスを守ることができるように【5-068L】ヤ・シュトラや【10-045C】ウンサーガナシを採用、さらに【9-056H】メーガス三姉妹で【10-046H】エアリスを落とすことで【8-085C】マリンから回収できる疑似サーチを搭載していました。【10-068C】クーシーも採用すれば同じ方法で【7-073H】ゼザも回収できます。

 

他にもいろいろできそうなので、研究した上でお披露目するということでこの時の通話はここで終了となりました。

 

 

 

数日後・・・

 

 

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ということで天才デッキがかなりアップデートされたとのこと。CC京都で【5-088C】ドロタボーデッキをあらかじめ教えたことにより私が1枚だけ入れた【2-147L】皇帝で1戦落としたことをまだ根に持っているようですが、優しい名人はアップデートされたコンボルートを親切に教えてくれました。

 

これまでの問題点としてはやはり決定打に欠けることでした。コンボが成立した後でも止められる手段はありますし、【1-171H】ミンウなどで除去自体ができなくなる可能性もあります。

 

しかし、OpusXはやはりすごい。

 

このもう一つのループを組み込むことで、コンボ成立=勝ちとなりました。

手順は以下の通りです。

 

1.カテゴリⅦのバックアップ5枚、【10-046H】エアリス、【7-073H】ゼザを用意する。

ここまでは一緒です。ここからは一気に説明します。

 

2.余った3cpで【10-127H】シトラをプレイし、【8-080C】プーマ夜光を回収する。

 

3.【7-073H】ゼザの能力で4000ダメージを【10-127H】シトラに2回当て、【10-127H】シトラをブレイクゾーンに置く。

 

4.余った3cpと手札1枚を使用し、【8-080C】プーマ夜光をプレイ、【10-127H】シトラを回収する。

 

5.【8-080C】プーマ夜光の2つ目の能力で好きなバックアップかフォワードを回収する。

 

6.以下、2~5の繰り返しでブレイクゾーンのバックアップとフォワードを全部回収する。

 

ということです。【8-080C】プーマ夜光回収の役目を【9-076H】ラーケイクスにすることで、【10-127H】シトラでの回収が自由にできるので、モンスターも召喚獣も回収できるようになります。つまりこれで手札のカードを使ったとしてもブレイクゾーンを再回収できるため、今度こそ本当の無限cpです。回収するカードに【4-012C】ゴブリンを混ぜることでデッキ全部ドローも可能です。

 

あとは煮るなり焼くなり。【6-084L】レオで色が出るようにしてから【4-012C】ゴブリンでヘイストを付与してパワー無限で殴るのが良いでしょうか。

 

かなり完成に近づいたので、私はぱっつぁん氏と田中一郎氏は名人戦名古屋にこのデッキで出てくれるだろうと期待していました。

 

その期待に応えてか、田中氏は名人戦名古屋にこのコンボデッキで出ていました。つい昨日の事です。このデッキを知っていた私は、大会後許可をいただいて氏にお話を伺いました。

 

まずレシピはこちら。

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ちょっと切れちゃってますが許してください。

完成したのは3色でした。雷採用の理由はそこかしこに見えますが、やはり【7-089C】クァールでのヘイスト付与と、【4-118C】ランツクネヒト型でのドロー効果でしょう。

また、【10-090C】カンナカムイを挟むことで【5-068L】ヤ・シュトラや【8-049L】エアリスの対処もできるようになり、【1-171H】ミンウを置かれても止まることが無くなります。

 

大会後に田中氏にお話を伺ったところ、【9-041R】アーリマンは何もしなかったので変更の余地あり、【8-064H】ユフィはコンボ完成までの場を維持してくれたので強かった、とのことです。また、【9-056H】メーガス三姉妹はコンボパーツを落とせるので非常に重要とのことでした。場持ちもいいのでコンボ完成までの時間稼ぎにももってこいです。

 

ちなみに、氏はどのようにしてこのギミックにたどり着いたのでしょうか。

実は田中氏は、【8-025H】エンピレオと同じくらい【1-060H】レオンハルトが好きで、何とかして【1-060H】レオンハルトを使いたいと試行錯誤していたそうです。

【6-044L】ジタンが出た時、【4-065C】ドネッドと【5-034C】ゲスパーのコンボで、対戦相手の手札を自ターン中のみ常に0枚にできたため、【1-060H】レオンハルトを安全にプレイできたのを思いだし、同じことができないか考えていたといいます。

 

【6-044L】ジタンで【10-046H】エアリスを起こせるため、これを利用して無限ハンデスができないかを探していたところ、残念ながらハンデスできるカードは見つからなかったそうです。しかし、これを利用して浮いたコストで何かできないかと、起動にコストがかかる能力を見ていたところ、【7-073H】ゼザに出会い、「そもそも【6-044L】ジタンなくても起きるじゃん」となったという経緯があったそうです。

 

やはり天才は考えてることが違うなと感じさせられました。

 

【9-068H】ドラゴンなどメタカードは存在しますが、これまでにない画期的なコンボデッキ、皆さんも一度試してみてはいかがでしょうか。しかもこのデッキの凄いところは、まだまだ研究する価値があるところです。

 

長くなったので推敲は公開してからゆっくりやることにします。

ではでは。



12/24追記


バックアップ5枚の時の動きで、バックアップ5枚とエアリスを全アクティブにする方法がないと手札が増えないことを補足するのを忘れてました。


バックアップ3枚とエアリスがアクティブの状況で、エアリスでアクティブ状態のバックアップ1枚とダル状態のバックアップ2枚を選んでから、解決前に選んだバックアップ1枚ともう1枚を使って、ゼザの能力起動をするとエアリスとバックアップ4枚がアクティブになります。


これを繰り返すことでバックアップ5枚とエアリスがアクティブになるので、プーマ夜光で手札が減りません。


以上追記でした。